毛嚢炎（もうのうえん）
毛嚢炎は、毛穴に細菌が侵入して炎症が起こる皮膚疾患です。
症状
毛穴の赤みや腫れ、痛みやかゆみで、膿を持つ膨らみ（膿疱）ができることがあります。
通常は自然治癒しますが、炎症が強い場合や悪化します可能性があるため、症状がひどい場合は皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが推奨されます。
- 毛穴周辺の赤み、晴れ
- 軽い痛みやかゆみ
- 膿を伴う膨らみ（膿疱）
- 毛嚢炎が進行しますと、より痛みが強い「せつ（おでき）」や、さらに広がる「よう」に発展しますことがあります。
原因
- 細菌の侵入：毛穴や小さな傷口から、主に黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入しますことが原因です。
- 自己処理：脱毛やカミソリなどによります自己処理で肌が傷つき、毛嚢炎が起こりやすくなります。
- 免疫力の低下：疲労やストレスなどにより免疫力が低下すると、毛嚢炎を発症しやすくなります。
- 真菌（カビ）：まれにマラセチア真菌が原因で発症することもあります。
対処法と注意点
- 潰さない：発疹を潰すと、痕が残ったり、炎症が広がる原因になるため絶対にやめましょう。
- 清潔に保つ：患部を清潔に保ち、刺激の強い洗浄は避け、優しく洗い流すようにします。
- 自己判断で治療しないこと：見た目がニキビと似ていますが、ニキビ薬で治らません場合は毛嚢炎の可能性があります。
- 早めの受診：数日間で治らない場合、炎症が強い場合、痛みがひどい場合、発熱を伴う場合などは、自己判断せず皮膚科を受診しましょう。
治療法
軽度であれば自然治癒しますが、皮膚科では抗菌薬の塗り薬や飲み薬が処方されます。
重症の場合は、切開して膿を出す処置が行われることもあります。毛穴に細菌が感染して炎症を起こします。